デニムを色落ちさせる方法

ウォッシュ加工の基礎知識

単なる「洗い」を何回も行うことでも色落ちはしていきますが、「アタリ」はなかなかつかないと思います。

 

ここではダメージ加工をする必要が出てくるのですが、まずはストーンウォッシュが一般的となるでしょう。これはデニムのユーズド加工の原点ともなる「洗い加工」の手法です。
デニムを軽石と一緒に洗い続けるのですが、これでデニムの表面と石が擦れてデニム全体が中古風の色落ち効果が得られます。ストーンウォッシュ加工は1970年代後半にエドウインが始めたもので相当人気になりました。

 

ウォッシュ加工は、色の濃い方から リジッド、ワンウォッシュ(リンス)、ストーンウォッシュ、ケミカルウォッシュ、ブリーチの順番で区分されていますが、色落ち加工はブルーデニム以外にブラックデニムなどでも盛んに行われています。

 

最近では部分的に色を落とす加工や、染色を加えて一見汚れに見えるようなユーズド加工も行われています。

 

別名ケミカルブリーチと呼ばれるのがケミカルウォッシュで、これは漂白剤と主にした洗剤と砂利大の樹脂塊などを加えて洗濯機で攪拌させます。日本では1980年代後半に流行したダメージ加工の最初となるような方法で、ストーンウォッシュよりもケミカルウォッシュの方が生地自体の傷みが少なく実用的なのがメリットとされました。

 

ただ以後はダメージ加工へと主力が移っていくようになりました。単に「色落ち」と言っても、味わいを求めていろいろな手法が使われてきたわけです。